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江古田に久々誕生の「肉そば」人気店 立ち喰いそば好きのオーナーが“作りたかった味”の秘密は…

2021/07/06
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「冷やし肉そば」(550円)には、たっぷりのネギと適度な厚さの豚バラ肉

 待つこと1分少しで「冷やし肉そば」が登場した。白い部分を中心に細切りと斜め切りしたネギの姿にまず感心する。国産のネギを使用しているようだ。よくさらしているのだろう。そして、肉は適度の厚さの豚バラ肉である。つゆをまずひとくち。返しがしっかりと利いた出汁も十分に感じるうまい東京のキリっとした「冷やつゆ」である。

きれいな「冷やし肉そば」が登場した

 三津田店長にうかがうと、鯖節、宗田節などから出汁をとり、自家製の返しを合わせて作っているそうだ。麺は大手の製麺所の太麺の茹麺を使用している。この麺はコシもありなかなかうまい。さて、豚バラ肉を一口食べてみた。肉のうまみと甘みがじわっと広がっていく。油と肉のバランスも肉の弾力も丁度よい。シャキっとしたネギとしっとりした肉を交互に食べるのがよい。

 この豚バラ肉は返しやつゆとあっさりと炊いており、一旦冷やしてから提供している。その炊く時間や味付け、良質な肉やその厚さが絶妙なうまみと甘みを引き出しているようだ。

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この豚バラ肉が絶妙にうまい

青のりたぬきとラー油で味変も楽しめる

 カウンターの上には、青のりがはいったサービスたぬき、ラー油などが置いてあり、途中から味を変えて楽しむこともできる。

サービス青のりたぬき
ラー油で味の変化を楽しむのもよい
ラー油の味変は夏にぴったりだ