毎日も放り込んできた!
次に毎日新聞の記事を紹介する。
「選挙イヤー 首相試練 増税、改憲、北方領土… くすぶる同日選」(1月5日)
《首相の念頭にあるのは北方領土問題だ。首相は21日にも訪露してプーチン大統領と会談。6月の主要20カ国・地域(G20)首脳会議の大阪開催の際の会談で「進展」を得て政権浮揚につなげ、参院選を有利に戦うシナリオを描く。》
ここまでは前日の読売の解説どおり。
注目はここ。毎日新聞も放り込んできた。
《5月の改元やG20開催も政権への追い風になると踏んでおり、「首相は最近かなり高揚している」と首相側近は明かす。》
同日選挙があるかないかはともかく、確実に夏におこなわれる参院選について「首相は最近かなり高揚している」らしい!
G20の日程は参院選の前に変更した。あとはプーチンへの期待。この状況をロシアが知らないわけがない。
選挙を前にお土産が欲しい日本側に対し、ロシアは交渉ではいったい何を言ってくるのか。何を要求してくるのか。アドバンテージは向こうにある。あれ、こういう拙速さって国益を損ねてない?
朝日社説は冷ややかに
そもそも考えておきたいこともある。
あらゆることが選挙対策のようにみえる今。北方領土問題さえ選挙用にみえる。となると次の論点もやはり必要ではないか。
《「首相の専権」などと仰々しく語られる衆院の解散権にも、縛りをかけなければならない。》
《解散権の乱用問題は古くから論争の的だ。権力の振り分け方を正すという観点から、そろそろ再考すべきである。》
上記は、朝日新聞の元日の社説に書かれていたことだ。
元日の社説ということは今の政治状況を見て「亥(い)の一番」の杞憂事項を書いたとも言える。
亥年選挙の年、政治家の猪突猛進という大義名分には注意です。