(4)「Qi」ロゴマークがあれば安心
最後に、ワイヤレス充電器には、「Qi」というロゴマークが表示されているのが一般的です。これは業界団体であるWireless Power Consortiumが定めたものですが、さまざまな製品を見ていると、なかにはロゴ自体がないものもあります。これらはどのような問題があるのでしょうか。ひょっとすると、ロゴマークなしで販売されている製品は、違法だったりするのでしょうか。
「Wireless Power Consortiumに登録していなければ(ワイヤレス充電器を)販売できないわけではありませんが、認証されている製品同士は使用できることが担保されています。わかりやすい業界基準ですし、製品をアップデートしたら再登録しなければいけないルールもあるので、登録している製品を選んだほうが安心です。(Wireless Power Consortiumに)登録しているかどうかは、ホームページを見ればわかります」(猿渡さん)
つまりQiのロゴマークのない製品は、とくに販売が違法というわけではないものの、互換性を考えると多少の不安は残ります。また、そこまでしてコストを削減するくらいなので、本来は必要な内部の機構まで削られていたりはしないだろうか……という不安はつきまといます。
「ワイヤレス充電器はスマホとの接触面が大きいので、どうしても熱くなりやすいんですね。弊社製品の場合、温度を検知するチップが中に入っていて、異常な熱を持つと出力を止める仕組みになっています。安価なメーカーは、もちろん企業努力で利益を削っているのかもしれませんが、保護回路を省略するとか、検品の工程を省くとか、何らかのコストを削っている可能性はありますので、そこはやはり信頼という観点でブランドなども見ていただきたいですね」(猿渡さん)