(2)スタンド型かパッド型か
現在のワイヤレス充電器は、スタンド型とパッド型、大きく2種類に分かれており、ほとんどのメーカーは両方をラインナップしています。具体的にどのような利点があるのでしょうか。
「パッド型はただ置くだけでよく、また設置面がスタンド型に比べて大きいので多少ずれても問題ないという手軽さが特徴です。一方スタンド型は置く際に位置が大きくずれないように合わせなくてはいけませんが、立てた状態で画面がこちらを向くので、通知などが見やすいのが利点です。また(電力を送るための)コイルが複数内蔵されているので、縦置きだけではなく横置きでも使えるのは便利です。値段については、それほど差はないですね」(猿渡さん)
ちなみに最近では、スタンドとしてもパッドとしても使える2WAYタイプのワイヤレス充電器もありますが、しばらく実際に使っていると、結局どちらか一方の形状のまま使うことになりがち。猿渡さんによると「2台目を買う時に、前回とは違うタイプを買う人が多いようです」とのことなので、最初はあまり深く考えずに、気に入ったほうを選べばよさそうです。
(3)見落とされがち……「LEDの見え方と明るさ」
もうひとつチェックしたいのが、充電器のLEDの見え方と明るさです。ワイヤレス充電器にスマホを乗せ、充電がスタートすると、スマホの画面にそのことが表示されますが、同時に充電器本体のLEDでも点灯や点滅などで知らせてくれれば、充電ミスの確率が低くなります。
この充電器側のLEDの点灯は、スタートの瞬間だけ点灯するもの、充電中は常時点灯しているもの、充電のステータスごとに色が変化するもの、パターンはさまざまですが、位置によっては見えにくい製品もありますので、大型のスマホを使っている場合、LEDが隠れてしまわないかは、チェックしたほうがよさそうです。
その一方、コストを下げるためか、LEDをまったく搭載していないモデルもあります。見るからに不便なように感じますが、中にはそうしたモデルを好んで買い求める人もいるのだとか。いったいどんな理由によるものでしょうか。
「LEDは、あれば充電のステータスが分かりやすいですし、中には異物検知をすると色が変わるものもあるんですが、ベッドサイドで使うと明るすぎて気になるという方もいて、そこはトレードオフですね。ただワイヤレスは充電されているかがわかりづらく、最近はLED付きのほうが主流ですね。ちなみに弊社のものはユーザさんからのフィードバックをもとに(LEDの輝度を)暗めに設計しています」(猿渡さん)