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連載池上彰「WEB 悪魔の辞典」

池上さんが考える【統計】とは「自分に都合のいい説明ができるようにする魔法の数字」

池上さんが考える【統計】とは「自分に都合のいい説明ができるようにする魔法の数字」

【統計】――池上彰「WEB 悪魔の辞典」

2019/02/27
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 池上彰さんの連載「WEB 悪魔の辞典」では、政治や時事問題に関する用語を池上さん流の鋭い風刺を交えて解説します!

【統計・とうけい】

 自分にとって都合のいい説明ができるようにする魔法の数字。

【池上さんの解説】

 厚生労働省の「毎月勤労統計」の不正調査判明から始まった「統計問題」は、首相官邸関係者が調査手法の変更に関して介入していたのではないかという疑惑に発展しました。

 今回の一連の騒動で、統計という一見すると客観的なデータでも、調査の方法やデータの加工次第で、まったく異なる印象を与える数字を出すことがわかりました。

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©iStock.com

 政治家や官僚が(場合によっては学者も)、もっともらしい数字を出して自己を正当化したら、「どんな調査をしたのか」という懐疑的な視点でチェックしたほうがいいのです。

 それにしても、安倍首相を守るため、喜んでもらうため、今回も官僚たちは忖度をしていたのでしょうか。

池上彰「WEB悪魔の辞典」のコーナーでは、池上さんの解説を聞いてみたい新用語を募集しています!

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