文春オンライン

江東区のマンションポエムが「東京を代表しがち」問題

マンションポエム界の「サードウェーブ」がやってきた

2019/03/04
note

 前回は江東区の中でも、特に湾岸地域の物件を観察した。タワーマンション群発祥の地といってもいい同地、その謳い上げっぷりはますます意気盛んといったぐあいで、このエリアの「ポエム底力」をあらためて感じた次第だ。

 今回は同区の湾岸以外の地域のマンションポエムを見ていこう。まずは木場公園周辺の物件。当然と言うべきかこれらのポエムは「公園推し」だ。

©iStock.com

【パークサイドライフ それは、他にはない価値 他にはない生き方】
(野村不動産「プラウドタワー木場公園」ウェブサイトより)

ADVERTISEMENT

【木場公園と深呼吸する邸宅。それは32邸と交わす約束。】
(住友不動産「シティハウス木場公園」ウェブサイトより)

【週末は新緑のさわやかな香りに包まれ、アペリティフのひとときを愉しむ…。ただパークサイドに邸を築くのではなく、四季折々に自然の息吹を豊かに体感しながら過ごせるレジデンスを】
(住友不動産「シティハウス木場公園」ウェブサイトより)

木場公園をセントラルパークおよびハイドパークと並列に

 公園があると、マンションポエムも生き生きとする。いろいろな表現で公園のそばに立地することを謳うそのやりかたに、湾岸で培った江東区ポエムの卓越性を見た思いがする。なかでも驚いたのは下の作品だ。

(野村不動産「プラウドタワー木場公園」ウェブサイトより)

 木場公園をセントラルパークおよびハイドパークと並列にする大胆さには恐れ入った。

 いや、確かに木場公園はすてきな公園だとは思うけど。さすがに、ねえ。