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ロンドンの和食シェフを招聘し、ミニ選手村に

 アイス外のサポート、特に食事はこれまでにないほど充実している。日本代表のオフィシャルスポンサーである全農がチームを組んで現地に派遣した。会場近隣のレストランを貸し切り、そこにロンドンの人気和食店「TOKIMEITĒ」からシェフを招き、A5ランクの黒毛和牛をはじめ国内外の厳選した食材で、牛カツ、ハンバーグ、ビーフカレーなどのメニューを連日、提供した。ほとんどミニ選手村のような様相だ。

 予選から決勝まで最長9日間を戦い抜く世界選手権のような長丁場では、食事はネックになりがちだ。大会に入ってしまうと限られた時間しかなく、疲労も蓄積する中で買い出しに行ったり、自炊をする時間はなかなか取りにくい。かといって栄養を補給しないとパフォーマンスに影響する。

 両角友コーチは「時間を効果的に使いながら、食事そのものが大会中の楽しみになる。これまでの世界選手権でもっとも恵まれた支援なのでは」と感謝しつつ、自身のTwitterで「日本でもこんなに美味しい牛カツを食べたことがありません」などと紹介した。多くの人のサポートと期待に結果で応えた中部電力が、いよいよノックアウトステージの決勝ラウンドに挑む。

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全農広報部のアカウントより。両角コーチも「#赤だしのお味噌汁とお漬物も最高でした #ご飯はもちろんおかわりしました」とハッシュタグ付きで絶賛

両角兄弟が太鼓判を押す、北澤育恵というタレント

 3月23日17時(現地時間9時)に開始する準々決勝は、ラウンドロビン3位だったロシアとの対戦だ。

 予選では4-8のスコアで敗れているが、ショット率は日本が76%、ロシアが79%とそこまで開きはない。両角公は展望を語ってくれた。

「今回のロシア代表、チーム・コバレワはジュニアの世界選手権、欧州選手権を制したことのあるチームで、世界選手権でも2016年に銅、翌17年には銀メダルを獲得している、年齢的にもキャリア的にも旬のチームです。予選でも負けていますし、正直、格上かもしれません。でも、だからこそ今の中部電力のリラックスした状態で打ち合って欲しい。

 仮に負けてしまったとしても、それでも彼女たちにとって非常に有意義な経験であることは間違いありません。この先は何が起こるか分かりませんし、何が起こってもプラスにしかならない。リスクとリターンのバランスさえしっかり見極めれば、チャンスは十分にあります」

会場では、最大4ゲームが同時に行われた