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“己を律する男” ロッテ・今岡二軍監督が自分にも選手にも厳しい理由

文春野球コラム ペナントレース2019

2019/04/14
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「オレが育てたいのは人間力のある選手」

 厳しい目は、とりわけ若い選手に向けられる。それはプレーだけではなく私生活にまで至る。挨拶はちゃんとできているか、時間をしっかりと守っているのか、食事は十分にとっているか。チーム練習後の個別トレーニングを行っているか。細部までチェックをする。それは今岡二軍監督の信念だ。

「高校を卒業したばかりの選手なんてまだ18歳。その頃の自分を思い出しても社会において右も左も分からないよ。若い子にはまずは人間教育。野球だけを教え込めばいいとは思っていない。野球だけが上手い選手は世の中にいくらでもいる。でもオレが育てたいのは人間力のある選手。そういう選手が一軍に出て来てマリーンズを引っ張って欲しい。世の中に夢や希望を運んでほしい。オレはそれが使命だと思っている」

 現在、二軍には将来有望な選手がキラ星のごとくいる。そして虎視眈々と一軍の戦力に加わるべく牙を研ぎ澄ませる実績のある選手や助っ人たちがいる。一歩間違えれば、どんよりとした雰囲気が漂う事の多いファームという場が早朝のような凛とした空気を維持している背景には今岡二軍監督の存在なしには語れない。安田尚憲、藤原恭大という野球ファンなら誰もが注目をしているドラ1選手たちが将来、どのような人間力溢れる選手になるかも楽しみだ。一軍と同様、千葉ロッテマリーンズは二軍も期待と希望に溢れている。未来はどこまで明るく広がっている。

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梶原紀章(千葉ロッテマリーンズ広報)

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