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2019/04/02

なぜカルビーの京都工場を訪れたのか?――日本企業に求められる「爆売り」

 また、いかに中国人に届く広告を打てるかも重要だ。今回、カルビーの工場を訪れたのにも理由があるという。

「日本商品は『安心』、『安全』だから信頼性が高いと中国のお客様に評価されています。その信頼性を裏付けるために、今回は普段見られない、商品の製造現場(工場)も紹介しました。バックヤードこそに、日本商品の質や信頼性の高さの秘密があるとご理解いただけると考えたからです」と板野さん。

すでに700万回近く再生された密子君のカルビー探訪動画(インアゴーラ提供)

 たんにインフルエンサーの影響で売り込むだけではなく、商品のストーリーや信頼性などを深く伝えられる点も長所というわけだ。インアゴーラは広告やブランディングなど越境ECの総合支援ビジネスを手がける。インフルエンサーの活用以外にも中国語の製品情報、開発ストーリーや利用法を伝える動画や記事も制作しているが、今度は大物インフルエンサーを使って、製品が作られている工場の環境やどのような人が作っているかなど、“深い”情報発信をサポートしていく計画だ。

「爆買い」が新語・流行語大賞に選ばれたのは2015年。約4年が過ぎた今も、中国で日本製品の人気は高い。ただし、競争が激化しているのは事実だ。世界中の企業が巨大市場・中国を目指しているほか、中国企業の成長も著しい。日本のお店に商品を並べておけば、中国人旅行者が買ってくれるという時代は終わりつつある。いかに積極的に売り込むか、インフルエンサーマーケティングは一つの答えとなりそうだ。

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