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爆買いの次は「爆セックス」 激変する中国大陸の性事情

2019年の論点100

2019/03/07

 急速な経済発展を遂げた中国では、短期間でも社会の変化が大きい。特にスマートフォンが普及した2010年代以降は、オンライン決済による送金や商品購入の容易化、イノベーションの活発化、人々のマナーや衛生観念の向上などによって、中国人の価値観やライフスタイルは劇的な変化を遂げた。それは、人間の究極のプライベートな生活領域であるセックスの世界も例外ではない。

 05年、イギリスの大手コンドームメーカーDurexの調査では、対象41ヶ国中で中国人の性生活満足度はワースト1位の22%。年間セックス回数も96回で、対象国中で下から10番目と不活発だった(なお、同調査で日本の性生活満足度はワースト2位の24%、年間回数はワースト1位の45回である)。だが、中国のこうした数字はもはや過去だ。

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 指標としてアダルト用品市場(コンドームを含む)を例に挙げよう。同市場は、ネットを通じて商品を非対面で購入できるようになった13年ごろから急速に活発化している。シンクタンクiiMedia Researchの試算では、16年以来、前年比45%以上という爆発的な市場規模の拡大が続き、20年には1300億元(約2兆1000億円)に達する見込みという。

 実際の性行動の変化を示すデータもある。例えば18年8月、アダルト用品メーカー・TryFun(春風)が発表した『2018年中国8090後性福報告』だ。なお、春風の親会社は米国ナスダックにも上場する中国のIT大手、NetEase(網易)。優良上場企業がアダルト用品メーカーを傘下に組み込むほど、近年の同市場は熱いらしい。

 春風の調査は17年11月から18年4月まで、未婚・既婚を含めた4000人を対象におこなわれた。回答者の85%は80・90年代生まれの若者だ。現在中国のIT世代の性生活が垣間見えるデータなので、以下に詳しく紹介してみよう。