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 まず、調査対象者たちのセックス頻度の平均は週に1.2回である。内訳は週2回以上が最多の31%を占め、次に週1回が23%、半月に1回が11%と続く。いっぽうで1ヶ月間以上も性行為がないセックスレス率は、未婚者も含めてわずか7%にとどまった。

 男女別では、週1回以上セックスをおこなう人が男性の57%、女性の40%を占めた。年齢別では26〜40歳の若手社会人世代が最も活発で、週に「2回以上」が40%にも達している。アダルト用品メーカーによる調査であることを割り引いても、かなりお盛んな印象だ。

 なお、単純な比較はできないが、日本家族計画協会家族計画研究センターの『ジャパン・セックス・サーベイ』〔14年6月発表〕によれば、日本の既婚20代男女のセックスレス率は19.5%と35.8%、30代男女の場合は25.1%と31.7%にのぼる。「週1回以上」とは程遠い状況である。

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収入に比例するセックス満足度

 春風の調査で面白いのが、中国の地域別のセックス頻度の分析だ。大都市の北京や上海で週に1回以上セックスをする人は45%なのに対して、地方の中小都市(三線都市)は57%。ほか、内陸部の四川省・重慶市の住民は67.3%にも達する。街に娯楽が少ない地方ほど、若者の楽しみは限られるということだろうか。

 また、職業・社会的地位ごとの「週1回以上」率は、企業経営者や幹部層が、それぞれ70%台(!)を叩き出した。これはブルーカラーの59%や一般サラリーマンの52%、主婦の50%、学生の21%などを大きく上回る数字だ。

 中国人のセックス充実度は収入と完全に比例しており、月収5万元(約81万円)以上の層の「週1回以上」率が73%に対して、月収2000元(約3.2万円)以下の層は38%と、相対的に低い数字にとどまる。富裕層のほうが部屋や自動車を準備しやすい、不労所得で儲けており時間に余裕が生まれやすい、中国では日本以上に男女関係にカネが絡みやすい……といった、さまざまな条件に恵まれているのだと思われる。