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週刊文春デジタルが報じた有料会員限定のオリジナル記事を蔵出しで特別公開します。(公開日:2018年7月30日)

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 今年3月27日の夜、1台の白い車が世田谷区にあるファミリー向け高級マンションの車寄せに停まった。運転席に乗っているのはアニメソング・アーティストのLiSA(31)だ。すると、すぐにマンションから出てきたのは、人気声優の鈴木達央(たつひさ・34)だった。慣れた身のこなしで鈴木が助手席に乗り込むと、2人は熱い抱擁を交わす。そして2人を乗せた車はゆっくりと発進した。

 

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 LiSAは“アニソン界の歌姫”と呼ばれる実力派。5月に発売した2枚のベストアルバムがオリコンの1、2位を独占する大ヒットとなっている。

「さいたまスーパーアリーナなどでソロ・コンサートも開催し、その歌唱力はアニメファンのみならず、幅広い層から高く評価されています。最近では音楽番組に引っ張りだこで、事務所もLiSAに相当力を入れているみたいです」(アニメ業界関係者)

 一方の鈴木は2003年に声優デビュー。水泳部を舞台にした放送中のアニメ「Free!」にも出演し、女性から絶大な支持を得ている。また、ヴォーカルとして参加する音楽ユニット「OLDCODEX」は、自身が声優を務めるアニメ「黒子のバスケ」の主題歌も担当するなど活躍の幅は広い。

「ワイルドな見た目から発せられる甘いボイスが持ち味で、鈴木のライブは圧倒的に女性客が多い。力強いシャウトにオーディエンスは大熱狂。水泳部を舞台にした『Free!』で鈴木が声を担当している“橘真琴”は劇中でもトップを争う人気キャラです」(同前)

 この日、2人が向かったのは中目黒。目黒川沿いの桜は満開で、夜桜目当てに訪れた見物客で溢れていた。