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ライオンズファンから大ひんしゅくを買ったNACK5“実況をしない中継”の裏側

文春野球コラム ペナントレース2019

2019/05/19
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「サンデーライオンズ」が目指すのは

 去年を踏まえての今年なので、「サンデーライオンズ」の出演者、スタッフ一同気合が入っています。メインパーソナリティは、お笑いコンビ「三拍子」の久保孝真さん。ほとんどの週末、全国で営業が入っているくらい売れていている中、ライオンズが大好きでオーディションを受けて、「別格」と選ばれたそうです。

 番組の主導権を握っているのは久保さんで、僕が実況をはさむというスタイル。アナウンサーが実況し、パーソナリティが話すというやり方はどの局も怖くてやらないと思いますが、ナックとしては、「他と違う」ことを今も目指しています。もちろん試合経過がわかって、かつ楽しく聴けるように(笑)。

小笠原アナ(左)と「三拍子」の久保孝真さん(左) ©中島大輔

「サンデーライオンズ」として目指しているのは、聴いた人が球場に来たいと思うことです。家や車で聴いているうちに習慣になり、ラジオを持ってメットライフドームで聴いてもらう。そんなリスナーを増やすことを目指しています。

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 今のスマホ時代、ラジオ中継はむしろチャンスです。以前は同じカードを各局が中継し、ラジオ局同士で取り合っていました。それがAM局はどんどん撤退し、逆にラジオか、テレビか、スマホかという取り合いになっています。

 テレビなら試合のシーンを忠実に喋らないといけないけれど、ラジオの面白さは、アナウンサーが「打った、大きい、入るか? 入るか!? ライトフライ!」と実況して、生で見ている人が、「そんなに大して飛んでないじゃん!」と突っ込めるところだと思います。

 実は去年、ナックがああいう放送をやったせいか、文化放送さんの一人喋りのインターネットラジオの聴取数がすごく上がったそうです。ということは、ラジオで実況を聴きたい方がたくさんいる。ナックとしては、1回手放して気づいたという……(笑)。

 そんなわけで、今年も「サンデーライオンズ」は皆さんのメッセージを読んだり、メットライフドームのスタンドにレポーターの佐藤栞菜ちゃんがインタビューに行ったり、ファンの声を届けることをテーマにチャレンジングな放送をしています。ぜひ球場にラジオを持ってきて、聴きながら楽しんでください!

構成/中島大輔

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