大塚署の警備と、紀子さまのご不安
悠仁さまが2013年4月に附属小学校に進学されると、改めて警備の強化を要請しており、大塚署が防犯カメラの増設など抜本的な警備体制の改善を実行したことで、紀子さまはようやく納得され、紀子さまの得心を受けて大塚署には警視総監賞が授与されているのだ。
このエピソードは、紀子さまも当初から大塚署の警備に不安があることを百も承知だったということの証左とも言えよう。悠仁さまの机の上に刃物が置かれていた事件が、4月26日の発生からわずか3日後の29日に建造物侵入容疑で長谷川薫容疑者(56)の早期逮捕に至った背景には、防犯カメラ映像の“リレー捜査”の成功があった。そこにはこうした防犯カメラの増設なども大きく寄与していることは確かだが、皇室警備のノウハウ蓄積は大塚署にとってまだ道半ばの印象はぬぐえない。
「大塚署は管内に『目白御殿』などと呼ばれた旧田中角栄邸があったことから、角栄さんが首相を務め、その後もキングメーカーとして長らく強固な政治的影響力を保持していた関係もあって、かつては警備部門の重要拠点警察署として位置付けられていました。『目白御殿』という通称から東京都豊島区目白の所在と思われがちですが、実際は東京都文京区目白台が所在地です。
しかし、角栄さんの死後は大塚署全体の人員が徐々に減らされ、現在では往時の人員規模とは隔世の感がある小規模警察署となっています。悠仁さまが幼稚園に入園されてから9年が経っており、それなりに人員の再配置は行われているそうですが“将来の天皇”の警備を担うには人員も経験値もまだまだ不足していると言われても仕方がないのではないでしょうか」(前出・皇宮警察関係者)