秋篠宮家の長男・悠仁さまが入学されたお茶の水女子大学附属中学校の教室で、悠仁さまの机の上に果物ナイフ2本をくくり付けた槍のようなものが置かれていた事件が波紋を広げている。平成から令和への改元直前、衝撃的な事件はなぜ起きたのだろうか。
皇室の子女を受け入れるノウハウ
宮内庁関係者が語る。
「一つ言えるのは、やはり皇室の子女を受け入れるノウハウを学校側が十分に持ち合わせていなかったことが影響したことは間違いありません。学習院ならば幼稚園から大学まで、これまで多くの皇族方を迎え入れてきた実績があります。その差が出てしまったことは否めないでしょう」
上皇陛下をはじめ天皇陛下、秋篠宮さま、黒田清子さん、上皇陛下の弟の常陸宮さま、三笠宮家の彬子さまと瑶子さまは幼稚園から大学まで学習院だ。秋篠宮家の長女・眞子さまは大学こそ国際基督教大学(ICU)に通われたが、幼稚園から高校までは学習院。次女の佳子さまも学習院大学を中退してICUに進まれたが、そこまでは全て学習院だった。親王、内親王、女王で警備体制は異なるものの、積み上げてきた実績はやはり重いといえるだろう。
皇宮警察関係者が言葉を継ぐ。
「ノウハウの蓄積という点では、私たち皇宮護衛官と連携する警視庁の警察署にも同じことが言えます。学習院幼稚園や中等科、高等科、大学を管轄する目白署をはじめ、学習院初等科を管轄する四谷署、学習院女子中等科、女子高等科、女子大学を所管する牛込署の3署は、皇族が通う学校施設周辺の長期スパンでの警備について、ノウハウが豊富な中規模警察署です。
一方でお茶の水女子大学の敷地内にある附属幼稚園や小学校、中学校を管轄する大塚署は悠仁さまが初めてです。学校側との連携を含めて手探り感は否めません」
事実、2010年4月に悠仁さまが幼稚園に入園されると、秋篠宮妃紀子さまは警視庁サイドに幼稚園があるお茶の水女子大学周辺の警備強化を要請されている。