新元号「令和」の発表とともに、皇太子ご夫妻の長女・愛子さま(17)は学習院女子高等科3年生に進級された。大学進学を控えたご年齢となられると思うと、とても感慨深い。愛子さまは文系科目を選択されているようだ。気になる愛子さまの大学選びはどのように進展するのだろうか。

3月25日、JR長野駅に到着された皇太子ご夫妻と愛子さま ©JMPA

 東宮職関係者によると、第1に愛子さまご自身の希望、第2に両親である皇太子ご夫妻のご意向、第3にその大学でどのような研究がなされているか。こういった点をそれぞれ考慮されながら、ご家族で話し合って最終的に決められるという。

皇太子さまがご自身の革財布からお支払いを

 4月14日、この日は学習院の目白キャンパスで開催された恒例行事「オール学習院の集い」に、皇太子ご一家でのお出ましとなった。3年前の冬、愛子さまは「思春期やせ症」を思わせるお姿が心配されたが、今では年齢相応にいくぶんふっくらとされてとても快活なご様子だった。ご友人とおしゃべりで盛り上がりながら輪投げや射的などを楽しまれていた。

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2017年4月にも「オール学習院の集い」に足を運ばれた愛子さま ©文藝春秋

 アイメイト協会による盲導犬体験ブースで、皇太子ご夫妻と合流された愛子さま。協会のスタッフに対して、愛子さまのご友人のことを雅子さまがご紹介される一幕もあり、とても自然な雰囲気だった。

 愛子さまは内側にリバティプリントがほどこされた3つ折りの財布から千円札を取り出され、募金されていた。さらに皇太子ご夫妻がグッズ販売コーナーで、黒地にベージュで型抜きされたラブラドール犬柄のスカーフや、クリアファイル、メモ帳など2200円分をお買い求めになる場面では、皇太子さまがジャケットから、ごく一般的な革財布を取り出され「ここは僕が」という雰囲気で、お支払いをされていた。皇太子さまがお支払いをなさろうとされると、周囲にいる東宮職の職員が近寄って何かを申し上げていたようだったので、ご自身で現金のお支払いをなさるというのは珍しいことなのかもしれない。学習院大学史料館の展示をご覧になったあと、ご一家は19時前に目白をあとにされた。

2017年3月、愛子さまの学習院女子中等科卒業式 ©JMPA

 印象的だったのは構内を歩かれる皇太子ご夫妻や愛子さまに、旧知の学習院に関わりがある人々が次々と声をかけて、ちょっとした行列ができていたことだ。大きな笑い声があがることもしばしばあった。雅子さまがある生徒に対して「ずいぶん大きくなりましたね」と声をかけられたり、上品な老婦人が皇太子さまに「あんなにお小さかった浩宮さまが来月には天皇陛下におなりになるなんて」とお伝えするような場面も。皇太子さまは、微笑みを浮かべてその言葉に耳を傾けられているようだった。