アイドルグループ、アンジュルムの和田彩花が、きょう6月18日、東京の日本武道館で開催される春のコンサートツアーの最終公演をもって卒業する。アンジュルムは2009年、ハロー!プロジェクト(ハロプロ)研修生4名によって「スマイレージ」として結成された。翌2010年にはシングル「夢見る 15歳」でメジャーデビューし、同年の日本レコード大賞では最優秀新人賞に選ばれている。その後、メンバーの卒業と加入を繰り返し、2014年12月にアンジュルムに改名。現在は12名で活動するグループにあって、和田は唯一残った1期生だった。

2015年、アンジュルムとして初めてのコンサートツアーで日本武道館の舞台に立つ和田彩花

「“アンジュルム婚”と言われて幸せだった」

 アンジュルムといえば、先ごろ結婚した女優の蒼井優と芸人の山里亮太(南海キャンディーズ)は、いずれも同グループのファンということで距離を縮め、結婚発表の会見では蒼井が「界隈の友達から“アンジュルム婚”と言われて幸せだった」と発言して話題を呼んだ。蒼井は、和田の卒業を前に企画されたアーティストブック『アンジュルムック』(集英社)で、やはり大のアンジュルムファンであるモデル・女優の菊池亜希子とともに責任編集を務めている。

 和田がアンジュルムおよびハロプロからの卒業を発表したのは、昨年、2018年4月。すでにこの時点で1期生は和田ひとりとなっていた。スマイレージ結成時よりグループのリーダーを務め、2017年からはハロプロのリーダーにも就任、大所帯を牽引する役割を担ってきた。そんな和田も、小学4年生だった2004年にオーディションに合格してハロプロエッグ(現・ハロプロ研修生)に加入した時点では、アイドルになるつもりはあまりなかったという。ハロプロエッグの仲間がその後、次々とデビューしていったが、和田がスマイレージとしてデビューするまでには約5年かかった。それでも大好きなハロプロにいられることがとにかく楽しかったという(※1)。

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2012年ソロ写真集『彩 aya』の発売記念イベント

 和田の意識が変わったのは、メジャーデビューしたときだった。厳しいマネージャーからさまざまなことを教えられ、アイドルとしての自覚が芽生えた。また、ずっとそばで見てきたモーニング娘。に憧れ、「自分もこうなりたい!」と目標に据えた。当時高橋愛がリーダーを務めていたモーニング娘。はパフォーマンスが高く評価され、ファンのあいだでは「プラチナ期」とも呼ばれる。のちに2015年のインタビューでは、デビューから5年で《「こうなりたい!」って思う自分には徐々に近づいていってるなって思います》と語っている(※1)。