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旧宮家の皇籍復帰の可能性
一方で、旧宮家の皇籍復帰を支持する人が20%以上にのぼったのはなぜか、考えてみる必要があります。戦後70年以上たった現在、一般の国民として生まれ育った人々が、皇室に戻られる資質を身に付けられることも、多くの国民に理解を得られることも、現実問題として難しいと思います。ただ、私はそれができるかどうか、具体的に可能性を探ってみれば、真相がわかると思います。
これからの議論で重要なのは、現実的に可能な選択肢を検討して、大筋の合意を形成することです。時間が過ぎれば過ぎるほど、この問題解決はますます難しくなる。小泉政権や野田政権のときよりも切迫感をもって取り組む必要があるのではないでしょうか。
平成から令和への御代替わりで、“生前退位”という、明治以降の皇室典範ではありえなかったことを、平成の天皇は実現された。ですから皇位継承問題も、明治以前の千数百年にわたる歴史の中にあった実例を参考にし活用したら良いと思います。