5月の新天皇即位に伴って、皇位継承資格者は僅か3人になった令和時代の皇室。現在の皇室典範は、皇位を男性だけで継いでいく「男系男子」による継承を定めているが、このままでは将来的に皇統の危機を迎えかねない。
そこで、文春オンラインでは、7月1日までの47日間、以下のアンケートを行った。
新天皇の即位に伴い、皇位継承資格者は3人となりました。現行の皇室典範は父方の系統を辿る「男系男子」による継承を定めていますが、このままでは皇族減少の問題を解決できないと言われています。政府も今年、具体的検討に入るとしていますが、貴方はどんな方策が適切だと考えますか。次の選択肢からひとつを選び、理由をお答え下さい。
A:「女系天皇」を認めるべきだ
B:「女性天皇」を認めるべきだ
C:「女性宮家」を認めるべきだ
D:「旧宮家の皇籍復帰」を認めるべきだ
E:その他
アンケートの回答総数は1156票。回答者の内訳は、男性が55%、女性が45%で、年齢は16歳から90歳まで。
結果は以下のグラフの通り。Aの「『女系天皇』を認めるべき」の23.4%と、Bの「『女性天皇』を認めるべき」の38.5%を足すと、6割以上が「男系男子」以外の継承を容認すると回答した。
眞子さまのご結婚問題が密接に関係するCの「『女性宮家』を認めるべき」を選択したのは4.5%。
事実上、男系男子存続を支持するDの「『旧宮家の皇籍復帰』を認めるべき」は21.1%だった。
回答を性別や年齢別に見ると、30代までの若い層で「女系天皇」を支持する回答が全体に比べて多かった。特に20代男性では40.0%が「『女系天皇』を認めるべき」と回答。一方、20代女性では「『女性天皇』を認めるべき」を支持する人が63.4%を占めた。
また、「『旧宮家の皇籍復帰』を認めるべき」という意見は中高年に多く、特に50代女性では30.2%、60代男性では26.1%を占めた。