京都市の名門アニメ制作会社「京都アニメーション」で発生した放火事件は、34名が死亡する大惨事となった。

 警察が身柄を確保した、さいたま市在住の無職、青葉真司容疑者(41)は全身に火傷を負って意識不明の重体だ。7月20日には、京都市内の病院からドクターヘリで大阪の大学病院へと移送された。

火災現場の京都アニメーション第1スタジオ ©吉田暁史

兄と妹の3人きょうだいだった

 青葉容疑者の生い立ちについて、社会部記者が語る。

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「青葉容疑者は兄と妹の三人きょうだい。両親が幼少期に離婚したため、父親と暮らしていたのですが、経済的には常に苦しかったようです。小学生時代は柔道クラブに通うなど活発な面もあったのですが、友達は少なかった。中学校では暗い印象で、いじめに遭って引きこもりがちだったそうです」

 青葉容疑者の中学時代の同級生が回想する。

「(青葉容疑者のことは)まったく覚えていないですね。事件後の報道で卒業アルバムが出ていて、初めて彼の存在に気が付きました。卒業の際に撮影する集合写真には写っておらず、青葉容疑者は別で撮られた写真が載っていたから、学校にも来ていなかったのだと思います」