令和時代初となる第101回全国高等学校野球選手権大会が開幕し、甲子園球場では炎天下で、連日熱戦が繰り広げられている。

 101回目のプロポーズ、ではなく、キャッチフレーズは「新たに刻む、ぼくらの軌跡。」。

 それぞれが全員野球で掴んだ夢の舞台。1戦必勝の中、今まで積み重ねてきた力を発揮しながら、甲子園を全力で楽しんで新たな時代に歴史を刻んでほしい。

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 さて、今回は夏の選手権大会に出場経験がある楽天イーグルスの2選手に高校時代の話を聞かせてもらった。

堀内が静岡高校時代に教わったこと

 まずは期待の若手捕手、4年目の堀内謙伍選手。静岡高校時代には3季連続で甲子園出場を果たし、U-18でも日の丸を背負ってチームを準優勝に導いた。

 今年、堀内選手の母校・静岡高校は自身が出場した2015年以来4年ぶりに夏の甲子園出場を果たした。1回戦で津田学園(三重)と戦い、惜しくも敗れてしまったが健闘をみせた。

高校時代は試合前日にプリンを食べるのがルーティンだった堀内謙伍選手 ©時事通信社

河内「今でも活きている静岡高校時代の教えはありますか?」

堀内選手「個人練習がすごく大事だと教わってきたので、自主性という部分ではプロになった今も活きていますね。自分が足りないと思ったことは、自分で考えて練習するということが残っていますね」

河内「(栗林)監督から教わったことで残っていることは?」

堀内選手「キャッチャーとしての気配りや目配りを一から教わったので、今でも感謝しています」

河内「残りのペナントレースにかける思いを聞かせてください」

堀内選手「初めてこんなに1軍の試合に出させてもらっているので、すべて自分の経験にして、少しでもいい印象を首脳陣とファンの皆さんに与えられるよう必死に毎日やっていきたいです」

好きなおにぎりの具はツナマヨの堀内選手 ©RakutenEagles

 過去の久米島キャンプで「初〇〇を消していきたい」と話した堀内選手に「初ホームランも見たいです」と伝えると、「いずれ打ちます」と笑いながら強く応えてくれた。

 ここから更に1軍で経験と実績を積んでいくに違いない選手である。近い未来、持ち前のバットでピッチャーを助けるホームランをきっと打ってくれるだろう。そして熾烈と言われる楽天イーグルスのキャッチャーポジション争いを自分の信念を貫いて打ち克ってほしい。