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“森サン”からの二つの教えで成長できた――元ドラゴンズ・ジョーダン大いに語る

文春野球コラム ペナントレース2019

2019/09/01

 ブルータス、お前もか。

 カエサルのそんな叫びが、ドラファン達に沁み入る季節になってまいりました。

「来季ももちろん中日でプレーしたい。僕には青い血が流れているからね」

 古巣フィリーズの視察が来ていたことを聞かれた、ロドリゲス投手の御言葉です。我々はこの台詞に既視感があります。そう、今年阪神に移籍したガルシアも、昨年秋には全く同じことを言っていました。めぐるめぐるよ時代はめぐる。

 しかし同時に、我々は知っています。中日を「卒業」した外国人達が、軒並み新天地ではサッパリ活躍しないことも。ガルシアを始め、今年は活躍していますが、昨年高橋由伸前監督の面会を拒否した巨人のゲレーロ。そしてもう一人、昨年移籍したヤクルトで一球も投げずにシーズン途中に退団した“アルメンゴ”、中日では“ジョーダン”の登録名で親しまれたあの左腕も記憶に新しいところです。

中日時代のジョーダン・ノルベルト ©️Jordan Norberto

豪邸の増築は一段落? ジョーダンの現在

 時にスリークウォーターから、時にサイドから繰り出される鋭い直球を武器に、中日時代は40試合に登板し12勝を記録。名古屋市内を散歩中に公園で見かけた野球に飛び入り参加し、一般人に投球の指導を行うなど、そのキャラクターも大いにファンから愛されたドミニカンです。

 前述の通り、昨年ヤクルトに移籍したものの即退団。ヤクルト移籍後も、246号沿いでインスタライブを始め通行人と喋る様を中継したり、彼の活動には注目していただけに非常に残念でしたが、NPBで稼いだマネーで新車を購入、故郷ドミニカにプール付きの大豪邸を建設、そして増築と、惜しみなくジャパニーズドリームを体現し、我々に話題を提供し続けてくれました。その模様は、拙稿「中日ドラゴンズどうでもいいニュース」シリーズで度々報告させていただいております。

 そんな折、「ジョーダンの豪邸の増築が終わったらしい」という噂を聞きつけた我々文春野球中日ドラゴンズ取材班は、独自の取材ルート(インスタのDM)を駆使し本人への直撃取材を敢行。増築の行方、森繁和SDとの出会い、そして中日ドラゴンズで今も連絡を取り合っているというあの選手への想いを語っていただきました。

自宅のプールに浸かり、葉巻とブランデーを嗜むジョーダン ©️Jordan Norberto

――お久しぶりですジョーダン! 取材をご快諾いただき、ありがとうございます!

「構わないよ。ドラゴンズではいいことばかりだった、何でも聞いてくれ」

――まず、あなたは現在ドミニカ共和国でどんな生活を送っているのでしょう? もう野球は引退したんですか?

「いや、引退はしていない。ちょっと休んでただけだ。来年MLBかNPBへの復帰するために、今日もこの後トレーニングをする予定だし、そのために今年の冬はドミニカウィンターリーグにも参加するつもりだ。MLB復帰が第一希望だが、もちろん日本からのオファーがあれば話を聞くよ」

――インスタグラムでは、豪邸の建設・増築を定期的にレポートしてくれていますよね。最近はあまり増築の模様を更新していませんが、ひと段落ついたのでしょうか?

「ああ、もう増築は終わった。これ以上やらないよ。今は野球選手としてのトレーニングに集中している」