1ページ目から読む
2/2ページ目

絶望の壁を打ち破るホームランを求めて

 結局の所、自分は吉田に感動を求めてしまっている。「率」も確かに大切な要素であるが、それ以上に吉田にはホームラン、それもチームに光を呼び込むような、そんな劇的なホームランを求めてしまっているのだ。そう、今回のコラムのテーマ「吉田正尚が首位打者を取るかどうか問題」、自分からすれば「取ってくれるに越した事はないが、特に首位打者なんか強く拘る必要はないよ」なのである。ホームランダービーへのラストスパート、要は残りの試合でホームランを量産する天才スラッガーの真骨頂を目撃したいのである。

 レギュラーシーズンも残るは16試合。そして、崖っぷちとは言えまだまだ希望を胸に戦いを続ける我らがORIX Buffaloes。絶望の壁を打ち破るホームランが放てるのは吉田、それにモヤくらいではないだろうか。残る試合を悔いなく戦う為にも、我々ファンが今シーズンの事を永劫話題に出来るように、1本でも多く吉田の打球が大きな弧を描き、歓喜に沸くライトスタンドに飛び込む事を期待している。

◆ ◆ ◆

ADVERTISEMENT

※「文春野球コラム ペナントレース2019」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト http://bunshun.jp/articles/13690 でHITボタンを押してください。

HIT!

この記事を応援したい方は上のボールをクリック。詳細はこちらから。