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「女性の腰回りがいちばん美しい」
『白亜』に出てくるのは、10代の純粋な美少女ばかり。彼女たちが、愛と狂気の同居した、エロティックで不思議な世界をたゆたうさまを描き出している。もともと愛☆まどんなはこれまでの絵画作品でも、少女ばかりを描いてきた。その理由をご本人に聞けた。
「わたしは少女しか描きたくないんです。男性を描こうとすると拒否反応がおきてしまって、ムリ。女の子が持っているあのやわらかい線が好きで、それを描くのがやめられない。とくに腰回りを描くのが生きがいですね。何も身につけていない女性の腰回りが、この世でいちばん美しいと思っています。
いつもそのままの腰回りを描きたいですが、状況的に何もはいていない絵じゃまずいかなというときには、パンツをはかせていますね。
わたしは卑猥で下品なものは好きじゃなくて、そういうことを描こうとしているつもりはまったくありません。もっと単純に、『きれいでしょ、見て見て!』って感じで描いているだけですよ」
純粋にやりたいことを十全にやり尽くして、その成果をすべて詰め込んだのがこの一冊ということになる。これをアート作品と呼ばずして何と言おうか。ページを繰るたび飛び出してくる愛☆まどんなの創作魂に、本を手にしてじっくり触れてみよう。
写真=吉屋亮