「昨年6月、安倍首相が拉致被害者家族会と面会したとき“私は(北朝鮮に)騙されません”と発言したのには驚いたね。もし友好的に話を進めたいのであれば、相応の言葉を選ぶべきだ。大学も出て、それなりの教育も受けているはずなのに、どうしてあの程度の言葉遣いしかできないんだろうね。私は学校も行っていないバカだけど、それでもあれがおかしいことくらいはわかる。
それなのに今は“無条件で対話する”と言う。発言にブレがあるよ。アメリカから言われたんだろうね。まあ、それでも対話するならいいよ。私は前向きだから(笑)」
「猪木氏にしかできないこと」とは
「プロレスラーになにができる」と揶揄されながらも20年以上にわたって北朝鮮の幹部と交流し、独自の人脈を築いてきた猪木氏。
その活動は黙殺されてきたが「今からでも、もし政府に協力を求められたらいくらでも私はできる限りのことをする。北朝鮮との交流も、向こうが望むのであれば、そして私にしかできないことがあるのであれば、これからも続けるつもりだ」という。
北朝鮮労働者を日本に受け入れるべきだという提案、北朝鮮が経済成長する可能性、そして政界引退の真相など、政治の世界から離れた今だからこその独占インタビュー「私の北朝鮮外交すべてを語ろう」の全文は、「文藝春秋」10月号に掲載されている。
【文藝春秋 目次】<総力特集>日韓断絶 藤原正彦 佐藤 優/<特別寄稿>村上春樹 「至るところにある妄想」/<特集>がん医療の新常識
2019年10月号
2019年9月10日 発売
定価960円(税込)