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膵がんを超早期で見つけだす「尾道方式」とは?
そんな見つけるだけで難しい膵がんを広島県尾道市では早期も早期、「ゼロ期」という超早期で見つけだし、治療に結びつける取り組みで成果を上げているという。
その取り組みは「尾道方式」と呼ばれる。07年から始まった「尾道方式」の膵がん早期診断プロジェクトは成果をあげ、07年以降のJA尾道総合病院における膵がん患者の5年生存率は18~21%と、がん拠点病院の全国平均の倍以上の成果を上げているのだ。そうした成果もあり、尾道市はいま「膵がん診断先進都市」として注目され、尾道方式を参考にした動きが全国に広がり始めているという。
尾道方式の何が画期的だったのか。難発見がんの「ゼロ期治療」を実現させたのは町医者の連帯が決め手だった――「文藝春秋」10月号「すい臓がん『尾道方式』で早期発見できる」で、医療ジャーナリストの長田昭二氏が詳細なルポを発表している。

