理由3)整備されていない行政サービス
日本は先進国にも関わらず31位のインドネシアより総合ランキングが低いです。インドネシアでは、外国人が土地を買えない、株式会社を作る際の制限など様々な外資規制があります。日本では外国人が日本の土地や不動産なども自由に買うことができ、日本人と同じように1円以上の資本金で会社を設立することもできます。自国民もリースホールド(定期借地権)で不動産を保有するシンガポール人にすると、フリーホールド(永久所有権)で外国人も不動産が購入できる日本は夢のようだそうです。
日本は一見すると、規制が緩いように思えるのですが、行政手続きの多くは日本語で複数の書類が必要となり、日本人でも手続きをするのが困難です。もちろん専門のエージェントを利用することも可能ですが、余分にお金がかかります。シンガポールでは様々な手続きがオンラインで英語で簡単にできると比較すると、大きなハードルとなっていることが考えられます。
移民ビジネスにはチャンスがある
また、ワークライフバランスも最下位となっています。ただ、シンガポール、香港、中国なども点数は低く、日本、韓国、中華系は非常にハードワークだと感じます。その分、シンガポール、香港、中国などは給料が高いので総合点が高くなっているのだと思いますが、日本は給料も最下位です。
経済的に余裕があり消費をしてくれる外国人駐在員を日本に取り入れていかないと日本の将来は明るくないでしょう。今回、調査の評価は低かったですが、裏を返せば改善の余地が大いにあるということです。取材をしたカリスマ投資家のジム・ロジャーズ氏も移民ビジネスにはチャンスがあると言っていました。日本は外国人観光客から非常に愛されている国です。観光に来るには最高だけど住むには不便という国から脱却しないといけないでしょう。