昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2019/11/14

東海大、國學院大の下りは

 東海大は中島怜利(4年)の復活次第。前回大会区間2位の“下り職人”だが、今季は夏まで調子が上がらず、トレーニングを積めていない。

「強い同期たちと比べた時に、僕には目立てるのが箱根しかない。ここにすべてを懸けていました」

 年始のレース後にはこう語っていたように気持ちが強く、経験値も豊富な選手。果たしてどこまで昨季の走りに近づけることができるだろうか。

 國學院大は下りに経験者がいないため、ここに誰を起用するかが大きなポイントになる。平地のスピードがある島崎慎愛(2年)あたりが候補だろうが、夏以降に故障もあっただけに判断が難しい。5区の浦野ではかなりの貯金が期待できるだけに、この6区次第で國學院大の上位進出可能性が大きく左右されるだろう。

「上りへの適性は十分」青学大・竹石

 そしてこの2区間を見た時に、もっとも苦境に立たされているのが青学大だ。5区の経験者である竹石尚人(4年)は、今季ここまでもうひとつ結果が出ていない。「上りへの適性は十分」と原晋監督が太鼓判を押す選手だけに、課題はメンタル面だろうか。

青学大の竹石尚人。山上りの経験者だが…… ©︎文藝春秋

 山下りも前回大会まで4年間担った区間記録保持者の小野田勇次(現トヨタ紡織)が卒業。「小野田がいると下りで2分離される計算をしないといけない」とある監督がぼやいたほどの実力者の穴は大きい。誰を起用するにせよ、小野田よりは割引いて考える必要がある。

総合優勝では6区までが前半戦

 ただし、そこは百戦錬磨の原監督のこと。全日本後のイベントではこんな気炎を上げていた。

「山上りと山下りにもようやく『光』が見えてきた。あとは、選手が冷静に走れるかどうかでしょう」

 策士ではあるが三味線は弾かないのが原流だけに、特殊区間にも目算は立っているようだ。

 往路は5区までで一区切りをするものの、総合優勝を考えた時には6区までの区間が前半戦と考えられる。山を下ったところまでで先頭に立つことができれば、その後の平地区間は先導車両を風よけに、自分のペースで押すことで、非常に走りやすくなる。

 果たして箱根の山を下った時に、先頭を走っているチームはどこだろうか?

この記事の写真(6枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー