臨海地区のタワマンにある“不思議な”事故物件
そして今の時代、都会に林立するタワーマンションもまた、多くの人から憧れられる高級住宅と言えるのではないでしょうか。高層階の窓から東京の夜景を一望する……というシーンは、いわば“成功者”の象徴として、映画やドラマでもよく目にするようになりました。
全てのタワーマンションが必ずしも「超高級」というわけではありませんが、そんなタワーマンションで“不思議な一致”が起きた例があります。隣り合ったタワマン同士で、非常によく似た殺人事件が発生したのです。
それは、東京の臨海地区で起きました。まずは片方のタワマンにおいて、日本の中年男性がフィリピン人女性を扼殺する(手で首を絞めて殺す)という事件があり、その2年後、真隣に建つタワマンの中で、またもや日本の中年男性がフィリピン人女性を扼殺する、という事件が起きたのです。
2回までは“偶然の一致”かもしれないが……
2度目のニュースを聞いたときは、マンションの建っているエリアが全く同じで、加害者と被害者の属性も、さらには殺害方法も一緒であることに、とても驚いたことを覚えています。2つの事件は犯人も違う、何ら関連性のない殺人事件です。しかし、だからこそ、それらが隣り合ったタワーマンションで、しかも短い期間の中で続けて起きたことに少なからぬ衝撃を受けました。
とはいえ、これは偶然の一致と言ってしまえば、それまでかもしれません。とても珍しいケースではあるものの、これを「ありえない」とまで表現するのは、言いすぎでしょう。実際、その殺人事件も片方はただの扼殺でしたが、もう片方は扼殺後に遺体をバラバラにして川に撒くなど、異質な事件ではありました。
私自身、2回までは“偶然の一致”だと考えるようにしています。ただ、これが3回となってくると、そこに何かがあると思わざるをえないのです。……次は、その “3度の一致”が起きたタワマンをご紹介しましょう。
(#2に続く)