20代後半を迎えて変わったこと
――神木センパイ……。じゃあ恋愛に関しても、行く時は行くタイプなんですね?
神木 全然違います(笑)。人のこととなると客観的なアドバイスもできるし、勇気を出しなよとか言えるんですよ。女の子の友達からよく恋愛相談を受けるんですけど、僕に相談してもらえたら、ほぼ成功率100%近くまで持っていけます。でも、自分のことになると考えられないし、「考えたくない!」ってなりますね。
今は自分のことより、周りの人が恋愛とか結婚とか、いい相手を見つけてちゃんと幸せになってほしいなって思いますし。そう願えるようになったのは、20代後半になったからかもしれないですね。一番不安なのは、本郷奏多(※俳優。幼いころからの親友)です。
――友人に対しての心配のほうが大きい、と(笑)。テレビ番組で本郷さん、「神木隆之介と結婚したい」と言っていましたもんね。
神木 お酒を飲むと言い出すんですよ。「はいはい、そうだね。はいはいはい」って、いなすのが大変なんです。向こうは酔っ払ってるけど、僕はお酒が飲めないからシラフでそんな話を延々と聞かなきゃいけないんですよ!「いや、しないよ?」って言ってますけど、このままだと老後に同居する可能性は高まっています(笑)。
あのめちゃくちゃな彼をちゃんと見守ってくれる人、寛大な人にぜひとも名乗りを上げてほしいと願ってますね。本郷奏多は本郷奏多でちゃんと、僕の幸せを願ってくれていると思うので。願い合えば僕らもきっと大丈夫です。
――本郷さんともども、今後を見守っていきたいと思います。
文/吉田大助 写真/石川啓次