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あのセレモニーはこれからも必要なのか
芸能人や有名人の会見そのものより、それを「どう報じるか」のほうにシビアな目線。今年はとくにそんなパターンが多かったように思う。誰でも発信し、批評できる時代の特性である。
そこで最大のツッコミは「まだそんなことやってんの?」だ。保釈時のバカ騒ぎしかり、おめでたい会見での古い質問しかり、スポーツ選手へのマヌケな質問しかり。
報道陣の前で謝罪は必要なのかというそもそもの疑問もある。あのセレモニーはこれからも必要なのか。「芸能人の堕ちた姿」という古い型の報道ももうお腹いっぱい。薬物依存というなら治療して再出発すればよいだけだ。
さて、実は今年もうひとつ劇的な保釈があった。
カルロス・ゴーン氏である。変装で出現のあれ。
ああいう「空中戦」はスポーツ紙やワイドショーがいちばん喜んじゃうやつだ。
ただ、あの変装も過剰な報道に対する過剰な防衛と考えれば、やはり今年は有名人の保釈時の報道について大きな変化があった年だったのだと思います。