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“ひな壇芸人”フジモンが明かす「ガヤの流儀」

“テレビっ子”藤本敏史が語るテレビのこと #2

「有吉が乗ってきてるんだから、ええんちゃう」ってガヤを続ける

――藤本さんほどテレビ好きが武器になってる芸人はいないんじゃないかと。

藤本 いないと思いますよ。でもね、けっこう、そういう芸能界の情報とか、懐かしいネタを知ってる人は、やっぱり売れてますね。バンバンゴールデンのMCをやってるような有吉(弘行)とか(千原)ジュニアもめちゃめちゃテレビ見てるんですよ。あっちはMCこっちはガヤ、自分とは全然仕事の内容は違いますけどね(笑)。僕がちょっとマニアックなことを言っても反応してくれる。有吉と話してると、話が合うんです。

――お互いに拾いあうというか。

藤本 そう。ちょっと、視聴者とか周りの人を置いていくときもあるけど(笑)。でも有吉が乗ってきてるんだから、ええんちゃうって。

 

――松島トモ子とライオンとか、若い人知らないでしょう。

藤本 もちろん若い視聴者、ついてこれるか? とは思うんですけどね。今ってちょっと昔のことでも、まったく分からないって言われるんですよね。うちの嫁でもそうですよ。だって「ミポリン」って言ったら「誰?」と言われるんですもん。そうなんですよ、世の中って。

――ええー。

藤本 もうそうなってますね。そこはちょっと難しいところがあるんですけど、考えてもしょうがないので。

――でも知らないネタでテレビの中が盛り上がってるのを見てると、こっちが幸せになることもあります。

藤本 そうですよね。それにテレビはおじさんターゲットになってきてる面もなくはないですからね。こっちは楽しいんですけどね、そういうことを言い合ってるのが。

 

――テレビはバラエティだけじゃなく見てるんですか。

藤本 見てます。やっぱり俳優さんとか他のタレントさんと出演することが多いので、コマーシャルとか記者会見であるとか、これ使えるなとか思って見てますね。ヤフーニュースとか、ネットニュースとかも常にチェックはしてます。で、頭の引き出しに入れておいて、その時が来たらバッと出すという感じですね。けっこうマニアックなことを言うとウケるんですよね。例えばこの前も、有名なステーキ屋さんがスタジオに来て、「ワサビで召し上がっていただくとお肉の良さが引き立ちます」というのがあったんですけど、その時、「ワサビ」という単語に思わず「ジャン・レノと広末涼子!」(※2人が共演した映画のタイトルが『WASABI』)って言ってしまったんですよね(笑)。勝手に出てしまうんですよね。言わんでええのに。そこからどんどんとめどなく、「記者会見で広末が泣いてた」とか、そんなのが止まらないんです。病気やって言われてますから。ストッパーがバカになってるので、ブラブラなんですよね、1個言ってしまうと、全部出ちゃうんですよね、そこから(笑)。

――自然に出てくるという。

藤本 それを努力してるわけじゃなく、好きやから自然とできるのがスゴい楽ですね。