「テレビはつまらない」「テレビ離れ」など、テレビにまつわる話にはネガティブなものが多い。

 しかし、いまなお、テレビは面白い!

 そんな話をテレビを愛する「テレビっ子」たちから聞いてみたいというシリーズ連載の3回目のゲストは「ガヤ芸人」として唯一無二の存在感を示している「フジモン」ことFUJIWARAの藤本敏史さん。そのガヤは「よくそんなこと覚えてるな!」と驚くマニアックなテレビ知識から発せられているものも少なくない。そんな彼に意外と語られてこなかったテレビ遍歴を伺った。

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子どものとき見てた、再現Vが凄くエッチな『ウィークエンダー』

――テレビで「ガヤ」という言葉を浸透させたのは藤本さんだと思うんですけど、

藤本 いえいえ、そんな。

――その「ガヤ」から、本当にテレビが大好きだというのが伝わってきます。

藤本 ただただテレビが好きなだけなんで。テレビとか、芸能界が好きですね。

――幼い頃はどんなテレビを見ていましたか?

藤本 本当にテレビが好きだったから全般、ジャンル問わず見てましたね。だからもう、特撮ものとかアニメから、何でも見てたような記憶はありますね。いまだに、『ウィークエンダー』とかを見ていたのを覚えてますね。

――『ウィークエンダー』ってちょっと大人な感じの番組ですよね?

藤本 再現Vが凄くエッチでしたね。それでたぶん記憶にこびりついてるんだと思うんですけど。

――ちょっとエッチな気分になったりとかも、

藤本 なってましたね。でも、親父とかが見てて、僕も一緒に見てたという記憶はあるんですけどね。子供ながらにちょっと変な空気になったなということはありました。あと、『霊感ヤマカン第六感』とか、内容はしっかり覚えてないですけど、子供の時に見てたなというのは、記憶にありますね。

――親はテレビを見ることに対して注意したりしましたか?

藤本 やっぱり、ベタですけど『8時だョ!全員集合』は「アホになるから見るな」とか言われてましたね。その時代は皆たぶん言われてたと思うんですけど。

いちばん最初のお笑いは「吉本」ではなく「ドリフ」

――そこから物ごころついていって、どういうものが好きでした?

藤本 やっぱりドリフが好きでしたね、もう。『ドリフの大爆笑』と『全員集合』は、自分にとって一番最初のお笑いですかね。

 

――吉本新喜劇ではなかったんですね?

藤本 新喜劇ももちろん好きでしたけどね。でもドリフも結構、大阪っぽい感じがありましたね。ウンコとかチンチンとか、オナラとか。子供が好きなベタな要素をふんだんに取り入れていたので。

――たしかに。それを学校で真似したりしてましたか。

藤本 もちろん真似しましたね。真似して注目浴びてましたね。

――クラスでは人気者?

藤本 小学生の時は、面白いとは言われて人気ありましたね。ただ真似してるだけなんですけどね。でも小学生ってそうじゃないですか。真似して、どれだけ真似のクオリティーが高いかというところに重きを置くじゃないですか。振り切ってやるという。

――やっぱり志村(けん)さんですか。

藤本 志村さんですね。カトちゃん(加藤茶)も好きでしたけど。