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白黒テレビで見たアベベのマラソン
実は小池氏にとって、前回1964年の東京大会で最も印象に残っているのは、マラソンのあるシーンだという。1952年7月生まれの小池氏は当時、12歳だった。
「前回の東京五輪で私が思い出すのは、小学校の白黒テレビでエチオピアのアベベ・ビキラ選手がマラソンを走っているシーンです。靴は履いていなかったような気もしていたんですが、最近、映像を確認してみたら、違いました。履いていなかったのは、1960年のローマ大会でした。その後、私はエチオピアに行った時に首都のアジスアベバで、アベベの銅像を見て、『これが、あのアベベか』と感慨深い思いを抱いたのを覚えています」
小池氏の思い入れも深いマラソン競技。札幌が今後、様々な課題をクリアすることができるのか、注目される。
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「文藝春秋」1月号および「文藝春秋 電子版」では、小池氏が「私はパラリンピックに命を懸ける」と題して、札幌移転に追加経費を負担しない理由、皇居前広場でのビーチバレー開催計画、「命を懸ける」と語るパラリンピックへの意気込み、放映権料収入に依存するオリンピックの課題などについて語っている。
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私はパラリンピックに命を懸ける
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