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2019/12/30

ジリ貧の北海道をどう建て直すか?

 知事になった鈴木は北海道で何をするのか。

 札幌市はマラソン・競歩の急転直下の移転によって2020年五輪の成否を握ることになった。その札幌は30年冬季五輪招致に名乗りを挙げており、今回のマラソンの成功はホストシティとしての能力の証明に直結する。一方、11月29日は道議会定例会でIR(カジノ)誘致については断念すると表明した。

マラソンと競歩の札幌移転決定後、森喜朗大会組織委員会会長と

 いちいち注目されるのは、ジリ貧が見えかくれする北海道経済の希望を道民もメディアも探しているからだ。合計特殊出生率は東京都に次ぐワースト2位の1・27。人口はすでにピークの97年から6パーセントも減っている。

 鈴木は、新しい北海道の未来予想図を描けるのか。人口は8000人とピーク時のじつに15分の1を切るまでに減った夕張市で、鈴木は何をしていたか、東京にいると見えないその仕事ぶりを知りたくなり、私は北海道に取材を重ねることにした。人口減少で経済の成長余地が減る政治は、もう利益を分け合うことはできず、不利益を押し付け合う構図が頻出する。夕張はそのモデルケースになるとも思えたのだ。

 詳しくは「文藝春秋」1月号および「文藝春秋digital」に「令和の開拓者たち 鈴木直道」と題して寄稿したが、取材を通じて「巻き込まれやすい性格」だった鈴木が、次第に「巻き込んで行く技術」を確立していった姿が浮かび上がってきた。

出典:「文藝春秋」1月号

 課題先進地の現状は、日本全体にとっても他人事ではない。政府は近く正式に公表する2019年の出生数が90万人を下回ることを明らかにしたが、これは17年に発表した将来推計よりも2年も早く、少子化は一段と深刻化している。

 令和の政治にどのような足跡を刻むのか、新時代の保守政治家の誕生になるのか、鈴木の今後に目が離せない。(文中敬称略)

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