Q 立食パーティでいつも孤立します

 仕事柄、同じ部署の同僚と立食パーティに参加することがけっこうあります。しかし、社交的な同僚にくらべ、口下手な私はすぐに会話が続かなくなり、だいたいひとりになります。ひとりで立食パーティの会場にいるのはとても気まずく、でも同僚もいるので帰るわけにはいかず……どうすればよいのでしょうか。(30代・女性・広報)

A 「パーティ」ではなく「立食」に焦点をあててみませんか?

 立食パーティって実は過酷なんですよね。会話のスキルやセンス、そして孤立した時の自意識との戦い……。色々なことが試されます。しかも、広報というお仕事柄、きっとそんな機会も多いのですね。お察し致します。

 お悩みをまとめると、

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(1)    嫌でも参加しなければならない立食パーティがけっこうある。
(2)   口下手なので会話が続かない。
(3)   孤立してしまうことが多く、気まずい。

ということですよね。

 まず(1)です。究極の意見としては、嫌ならやめていいんじゃない? ですが、そうもいかないのが大人の世界。(1)の対策は、残念ながら今のお仕事をされている限り難しそうですね。

 では(2)はどうでしょう。口下手というのは、会話が醍醐味の1つである「パーティ」において、かなり不利です。まず、同僚さんのように会話が上手な人がどのような人か考えてみると、それは、相手に対して興味を抱きやすく、聞きたいこと、話したいことが自然と出てくる人です。当然話題は絶えません。口下手な人が相手に興味がないとは一概に言えませんが、少なくとも、話題が出てこないという側面はありそうです。そういう場合、一見バカバカしいですが、聞くことをあらかじめ準備するというのはどうでしょうか。「パーティ」は基本的に知らない人同士で会話するので、「仕事」「出身地」「住んでる場所」など、誰でも通用する話題が実はたくさんあります。また、自分の興味のある話題を振るというのも1つで、例えばペットとか趣味とか、共通の話題が見つかれば盛り上がるでしょうし、そうでなくても自分の興味のある事を楽しそうに話す事は、悪い印象にはならないはずです。そうやって準備をしながら何度か「パーティ」での会話をするうちに、コツが掴めて準備がいらなくなればこっちのものではないですか!

 最後に(3)です。そうはいっても、実際は口下手な人にとってやっぱり会話は難しいものです。でも孤立した時、「はぁ、パーティなのに気まずい……」と思っているのは意外と自分だけで、周りを見渡すと皆楽しむのに必死なだけだったりします。なので思い切って、自分の認識を「パーティで孤立している」ではなく、「目の前の食事、立食を楽しみに来ている」と変えてみませんか。社交が重要な「パーティ」の部分ではなく、個人プレーでも違和感のない「立食」の部分に焦点をあてるのです。それだけでも、少し窮屈さが減るかもしれません。そして、同じ境遇の人がいれば、自ずと「なんか窮屈ですね」など、少数派ならではの濃厚なバイブスが生まれるかもしれません。

 相談者さまの「立食パーティ」に少しでもポジティブな革命が起こることをお祈りしています。
 

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