ホテル評論家として“ホテル”と名の付く施設に日々泊まりまくっている筆者が、連休中に役に立つ「ホテル予約術」を伝授します。

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 前回の「ホテル予約の現実2『予約が取れない時の4つの対処法』」では、予約サイト利用法、おすすめの曜日やシーズンなどを中心に解説した。今回は視点を変えて、意外な穴場を見つけるホテルセレクト術を紹介する。

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1.大ターミナル駅の「隣駅ホテル」に注目

 ホテルの人気の立地といえば、やはり都市部のターミナル駅近くだろう。各線が乗り入れる利便性や繁華街の充実といった魅力的な要素が多い。しかし、競争率は高く、その分料金も高い。また、アクセス表記「駅徒歩○分」には注意が必要だ。ターミナル駅は規模が大きく、ホームから駅の外へ出るまでにかなりの時間を要する場合があるため、実際には倍以上の時間がかかることもある。

 一方、「ターミナル駅の隣駅」はどうか。東京駅の隣の神田、新宿駅の隣の新大久保、池袋駅の隣の大塚といった「隣駅」にも穴場といえるおすすめホテルが存在する。また「隣駅ホテル」は、あるテレビ番組の企画で調査したところ、ターミナル駅ホテルと比較して、同クラスホテルの料金は10パーセント程度安く、客室面積は10~20パーセントも広かった。予約のしやすさは言うまでもない。

筆者のおすすめ「隣駅ホテル」3軒

●ホテルベルクラシック東京(大塚)
http://www.hotel-bellclassic.co.jp/

●神田ニューセントラルホテル(神田)
http://www.pelican.co.jp/newcentralhotel/

●新大久保シティホテル(新大久保)
http://license-kanren.com/cityhotel

池袋の「隣駅」大塚にある「ホテルベルクラシック東京」 ©瀧澤信秋 

2.郊外の「隣県駅近ホテル」を狙え

 ターミナル駅、隣駅にかかわらず、都心部のホテルが軒並み予約困難という時もあるだろう。そのような時は「隣県駅近ホテル」をチェックしたい。繁忙日に都心部でホテルを探すとなると、地下鉄や徒歩などを使ってターミナル駅から30分くらいかかるホテルしか空いていない、なんてこともあるだろう。しかし隣県に目を向けると、同じ30分程度で移動が可能な場合もある。筆者のおすすめは千葉のニュータウンだ。近年開発されたニュータウンでは、駅直結や駅前立地でホテルが建設されたケースが多い。飲食店やスーパーマーケットなどが併設されていることが多く食事にも困らない。都心部同等クラスのホテルに比べれば、予約のしやすさはもちろん、料金も安い。40〜50分圏内まで候補を広げれば、より選択肢は増えるだろう。

筆者のおすすめ「隣県駅近ホテル」3軒

●アパホテル〈千葉八千代緑が丘〉(千葉県八千代市)
https://www.apahotel.com/hotel/shutoken/09_chibayachiyo/

●三井ガーデンホテル柏の葉(千葉県柏市)
http://www.gardenhotels.co.jp/kashiwanoha/

●ウィシュトンホテル・ユーカリ(千葉県佐倉市)
http://www.wishton.co.jp/

柏の葉キャンパス駅前 ©瀧澤信秋