1ページ目から読む
3/3ページ目
がん予防はあらゆる病気予防につながる「究極の健康法」
さらには、がん予防法は高血圧、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中、うつ病、認知症等々、様々な病気予防にも通じるものなのです。まさに「いいことづくめ」で、もしかしたら、「究極の健康法」と言えるかもしれないのです。
実際、むかしに比べ、タバコを吸う人も、塩分摂取量も減りました。輸血や血液製剤の感染対策も進んでいます。さらに、健康ブームで食事に気を使い、意識的に運動する人が増えました。そうしたことが功を奏して、日本人のがんは減っているのです。
「え、がんが減っている? ウソつけ!」と思った人もいることでしょう。確かに、おっしゃる通り、罹患者の数だけ見れば、日本人のがんは増えています。でも、見方を変えれば、実は「日本人のがんは減っている」と言えるのです。
次回、それについて解説したいと思います。それでは最後に、冒頭の問題の答えはこちらです。
問)がん予防法を徹底すれば、どれくらいがんのリスクを下げられるでしょう?
答)最大で、男性43%、女性37%も低くなると推計されています。