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隣地とのトラブルは解決しておくべし
◆3.家の周囲を身ぎれいに
家はただ住むだけなら問題がないと思っていても、いろいろ厄介な問題を背負っているものだ。隣地との境界が整っていない、通行権などの権利が付着している、土地の所有者が複数いる、周囲の土地との間にもめ事がある、などは売却や賃貸を行う時に思わぬ障害になる。子供の代に引き渡す前に整理しておきたい。
◆4.断捨離
子供には親の残していく家財道具の価値がわからない。今から「断捨離」を行うことだ。思い入れのあるものでも、子供にとって価値のないものには「潔く」お別れをしておかないと、処分に困るのは子供だ。
家財道具の処分と合わせて、自分の財産目録を残しておくとよい。子供にはわからない財産価値の高いものもあるからだ。
ゴミ出し、銀行口座などの手続きをメモにすべし
◆5.連絡先
親の家だから子供もわかるだろう、は禁物だ。子供が親の家で暮らしたのは高校生まで、といったケースも多い。親の家に住んだ記憶ははるか昔。親が亡くなってみると、ゴミ出しルール、新聞販売、電気ガス水道、植木剪定業者、地元自治会、銀行口座、サークル活動、わからないことだらけだ。どこでどんな手続きをすればよいのか、事前にメモを残しておきたい。
家というものに大きな財産価値がなくなってしまった現代。親の想いと子供の願いの間には大きな溝がある。その溝を今から少しでも埋めておくことだ。相続も「ハード」の時代ではなく、「ソフトウェア」の時代なのだ。