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8割の力で内野安打 スケールの大きさに驚き

 田中選手を生で初めて観たのは昨年の秋に神宮で行われた東京ヤクルトスワローズvs東京六大学選抜の試合。ドラフト直後ということもあり、田中選手を目的に行ったものの、スタメンではなく、試合終盤にライトの守備固めでの登場で、ボールを触ったのも一度で、肩がいいのかなぁ、くらいの印象だった。

 そんなぼんやりとした感覚にくっきりと輪郭をつけてくれたのが、4月13日に泉練習場で行われたベースボール・ファースト・リーグ選抜vs楽天三軍戦だった。選抜チームの先発は元阪神のエース井川慶投手だったのだが、いきなり魅せてくれた。

この日、5打数5安打の大活躍だった田中和基 ©かみじょうたけし

 右打席でドでかいホームランをバックスクリーンに放ったのだ。その後もツーベース2本とショート内野安打、挙げ句の果てに代わった右ピッチャーからは左打席でホームランを放ち、5打数5安打の大活躍だった。両打席でのホームランにもびっくりしたが、ショート内野安打は正直ボールを握り直した訳でもなく普通の処理だったように思う。

 試合後に田中選手に話が聞けたのだが、内野安打について改めて驚かされた。

「8割です」

「えっ……」

 ケガ明けでもあり、まだ万全でなかったため米村理コーチから、走る時は8割でと言われていたらしい。あれ8割なの……。

 トリプルスリーも狙えるスケールの大きな選手だと梨田昌孝監督は言う。20日のロッテ戦、初ホームランを放ちベンチでのド派手な歓迎を受けた田中選手に、松井稼頭央選手がひときわ大喜びしていたのが印象的だった。梨田監督の2年目は優勝する。よく耳にする言葉だが、「楽天の田中は成功する」。近い将来耳にしたいフレーズである。

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