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もしも、ビートたけしが「共謀罪」で逮捕されるとしたら……

突飛なケースから考える、この法案の本質

2017/06/02
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「共謀罪」でいちばん人々を笑わせている人

 くだらないと思いながらも、「いやちょっと待てよ……」と思う瞬間があれば、それだけこの法案がふわふわしていることの証明になる。

 しかし、今のご時世、本家本元のほうがパロディやギャグを超えてくる。

 金田法務大臣は4月28日の衆院法務委員会で、ビールと弁当を持っていたら「花見」、地図と双眼鏡を持っていたら「犯行現場の下見」という答弁をした。各紙報道でご存じのとおりだ。あとは、山でキノコを採ったらそれもテロの資金源になるとかならないとか。

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 そんなこと言われ続けたら、「ビートたけし、傘を買ったらアウト」のほうがよっぽど喫緊の論議に思えてくる。

 今のところ、金田法務大臣がもっとも人々を笑わせている。

金田法相 ©石川啓次/文藝春秋
もしも、ビートたけしが「共謀罪」で逮捕されるとしたら……

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