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2017/06/06

もしかしてテツですか?

「週刊松本穂香」より

――松本さんは独特な雰囲気のInstagram「週刊松本穂香」を毎週更新してますよね。写真に地下鉄とか新幹線がちょくちょく登場しているので、もしかして鉄道が好きなのかな? と思ってたのですが、もしかしてテツですか?

松本 あはは。残念ながら違うというか……、詳しくはないです。あのインスタは「普段、日の目を見ないもの」をテーマにしているんですが、ネタがなくなったときに身近なものをテーマにすることがあるんです。そんなときに乗り物がテーマだとおもしろいかなと、たまに撮影場所にしてるんです。本当に結構ネタに困ってるんですよ(笑)。なにせ毎週なんで。

――写真も雰囲気があっていいですよね。

松本 ステキなんです。全部マネージャーさんが撮ってくださるんですけど、さすがですね(笑)。

――残念ながら鉄道好きではないようですが(笑)、『ひよっこ』でも集団就職列車や上野駅が登場しました。撮影していてどう感じられましたか。

松本 集団就職列車は固い椅子で何時間も座って……ですからね。お尻は痛くなりますよ、絶対。だから新幹線に文句言ってちゃダメですね。「まだ名古屋か」なんてダメ(笑)。改めて本当に便利な時代になったんだなと感じさせてくれます。

――でも不便な時代でもそれなりの良さがあった。

松本 そうなんですよね。人と人のつながりみたいなものは、『ひよっこ』の時代のほうがありがたみがあったのかなと思いますね。澄子みたいなマイペースな子だと、今の時代じゃついていけないんじゃないですか。絶対まだガラケー使ってると思います(笑)。

「週刊松本穂香」より

――上野駅のシーンもとてもリアルでした。

松本 上京してくるところで、上野駅で舎監の愛子さんと、同じ15歳で青森から出てきた豊子と出会う。上野駅の場面はオートレース場でロケをしたんですが、セットもすごく細かくて列車の行き先とか書かれた看板や貼り紙とかも再現されてました。でも、澄子の立場で演じると怖かったです。いろんな音や物で溢れかえっていて、とにかく怖い。田舎から出てきたばかりの15歳ですからね。

――集団就職で上京してきた人たちは、上野駅に故郷を感じるという話もありますが……。

松本 それはのちのちになってからだと思います。演じてみて実感しましたけど、最初は……やっぱり怖いと思います。あんなにたくさん人が行き交っている場所は、田舎にはないわけですから。東京に慣れて、仕事に慣れて、落ち着いてきてから上野駅に行くと、「ここからはじまったんだな」と懐かしい気持ちになれるのかもしれないですが、澄子たちはまだまだでしょう。