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英文履歴書ならではのルール

 友人に会っただけでナーバスな気分が吹き飛んだ私は、ようやく英文履歴書の作成に取り掛かりました。

 一応、フォーマットはもらっていたのですが、もう少し情報がほしかったので、職務経歴書を書いたときのように検索に次ぐ検索を行い、英文履歴書に必要な情報を普遍化することにしました。

 ちなみに、「英文履歴書 書き方」「英文履歴書 見本」などで検索すると上位に大手転職サイトの説明ページが出てきます。

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 英文履歴書の書き方は、おおまかに3タイプあります。

1、年代順:職歴などを新しいものから時系列に沿って書く
2、職務別:経験、業績の要点のみを書く
3、混合式:1と2を合体させたもので、経験や業績を書いたのち、職歴などを新しいものから時系列順に書く

 私がもらったフォーマットは3で、ネットで見る限りこれが一般的なようでした。

 いずれのタイプでもそうですが、英文履歴書の場合、タイトルは自分の名前。太文字でバーンと入ります。これ、日本人の私には結構こっぱずかしいです。

 個人情報は住所、電話番号、メールアドレスだけでOK。顔写真も不要です。
(日本も写真不要になれば、就活する学生さんの金銭的負担もちょっとは減るよなぁ)。

 そういえば年齢や性別、容姿がバイアスにならないように聞かない国もあると、その昔ニュースで見たような気がします。

 分量はA4で1枚。多くても2枚までで、書体は「Times New Roman」を使う。一人称は使わず、書き出しは動詞か名詞で。基本的に過去形を使うetc。

 英文履歴書ならではのルールで、「へ~」と感心したり、「なんで?」と疑問に思うことばかり。

©iStock.com

翻訳作業でドツボにはまる

 中には、「buyではなくpurchaseを使う」といった言い換えのアドバイスをしているサイトもあり、自分の書いた文章に言い換えをすべき単語がないかどうかチェックもしました。

 しかし、国内で職務経歴書のサンプルを探したときと同じで、こうした英文履歴書のサンプルも営業やIT系の職種が主。記者職で参考にできそうなものはありません。

 仕方がないので、日本語の職務経歴書、辞書とにらめっこで英訳していきます。

 とりあえず、自分が使っていた名刺の裏を確認して、「記者」をstaff writerと書いたまではいいのですが、その先は疑問の嵐。

 記事って、articlesでいいの? 検索したらstoriesも出てきたぞ? Wrote使うと幼稚な印象だろうか? 「特ダネ記事を書いた」はgot a scoop……?

 調べれば調べるほどドツボにはまります。あれもこれも正しく見えてくる。

 まあ、実際日本語でも「どっちの言い回しも可」の表現がわんさかあるので、英語でも同じなんでしょうか。 

 リーラコーエンの方は「わからないところはそのまま送ってもらえれば、ネイティブスタッフが添削します」と言ってくれていました。

 もういい。このまま送ろう。おとなしく添削してもらって、正しい言い回しを学ぼう。そう思いつつ、最後にもう一度ミスがないか書き方を説明しているサイトと見比べているとき、ある注意書きが目に入りました(以下、「転職Hacks」より引用)。

「staffという言葉はプロフェッショナルにはふさわしくありません」。

「たとえこれまでの会社では肩書のつかない平社員であっても、英文履歴書には自分の職務に見合う肩書きを考えて書いてください」。

 マジかよ~。めっちゃstaff writerって書いてたよ~。

 て言うか、新聞記者時代の名刺の裏、そう書いてあったし、周りも大体「staff editor」とか「staff reporter」と書いてあったんだけどな。

 しばし悩み、結局reporterに書き直して提出したのでした。

キヨシマの転職活動メモ
一、英文履歴書を書くときの翻訳は、くれぐれも気をつけろ。

※この連載は、新聞記者として5年働いたキヨシマによる、「脱力系」転職活動記です。書かれていることは全て現在進行形のノンフィクションです。