野村監督と球団最多連敗記録
こんなデータがある。野村監督が率いたプロ野球チームは南海、ヤクルト、阪神、楽天の4チームあるが、長いプロ野球の歴史の中で、うち2チームが野村さんが監督もしくはコーチ時代に球団最多連敗を記録している(南海はコーチ兼任の1969年の15連敗、阪神は1999年の12連敗)。これはたまたまかもしれないが、もしかすると失敗の原因追及にやっきになりすぎ、次への切り替えが出来なかったのかもしれない。
なんかここまで読み返してみると野村批判のように聞こえるかもしれないが、そうではない。野村監督が頭に叩き込んでくれた野球を、星野監督がグラウンドでどう表現するのかを魂に叩き込んでくれた。つまり指導の根本が違うので、野村監督が育て上げて、星野監督がいい所を持っていったという解釈は違うと言いたかったのだ。
逆にハナから実戦に向かう心づもりを持ち合わせていた山﨑武司選手や田中将大選手は野村監督の指導で素晴らしい成績を残した。それぞれ選手にもタイプがある。しゃぶしゃぶのように、ポン酢、ゴマだれお好みのほうにつけてと出来ればいいがそういう訳にもいかない。
ただこれだけは断言できる。お2人がいたからこそ楽天イーグルスは日本一に輝く事ができました。本当にありがとうございました!
正直お笑いのルールをあまり知らない僕個人としては、野村監督がもしお笑いを分析してくれるのであれば、そのお笑い論は聞いてみたいと思う。
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