NHKの連続テレビ小説『ひよっこ』。茨城県から東京に働きに出てきた谷田部みね子(有村架純)は、赤坂の洋食屋「すずふり亭」で働き始めることになった。そんなみね子の近くで共に成長していくのが、見習いコックの前田秀俊だ。修業に精を出す彼を演じるのは注目の若手俳優、磯村勇斗さん。
撮影現場の裏話、共演者との関わりから、中高時代や憧れの俳優の話までを語ってもらった。(この記事は6月26日に公開したものです)
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弟キャラなんですよね、僕も秀俊も
――いよいよ「すずふり亭」にみね子が入ってきて、見習いコック・前田秀俊の出演も増えてきました。
磯村 秀俊は真面目で、料理に対して熱心な青年というのが第一印象でした。回を重ねると、先輩と絡むシーンが増えてきて、上下関係を分かりつつも先輩をいじることもできる、弟キャラな一面も見えてきました。真面目だけれど、やんちゃな雰囲気があると思います。
――磯村さん自身と重なる部分はありますか?
磯村 全く一緒です(笑)。僕も真面目なタイプで、仕事のことをずっと考えてしまうことが多いです。中高はバスケ部にいたんですけど、いじったら面白そうな先輩には小ネタを出してみたりしてて。そういうところは自分に似てるかも。
――ドラマではやついいちろうさん演じる先輩コックの井川元治との掛け合いが面白いですよね。
磯村 やついさん、アドリブ多いんですよ……。僕もついノッて突っ込みたくなっちゃうんですが、そこは秀俊の真面目な部分を残していかなきゃと思っているので、我慢してます。それでもやついさんは僕を崩してこようとしてくるんですけどね……(笑)。
有村さんは天然っていうか、この前なんかフライパン振り回して……
――わきあいあいとした雰囲気なんですね。
磯村 もちろん大変なこともありますが、楽しくやっています。料理長役の佐々木蔵之介さんも面白い方で、先輩方に助けられながら頑張っています。
――みね子役の有村架純さんとの共演シーンもこれから増えてくると思いますが、現場でよくお話はされるんですか?
磯村 はい、結構話します! 同い年(24歳)なので、共通の話題が多いんです。ファッションの話とか……。でもやっぱり食べ物の話が一番多いかな。「美味しいもの食べたいね」とか「ここのスイーツが美味しいよ」とか。有村さんは、天然っていうか、「え?」ってことをたまにしてるんですよ。たとえば現場にある調理場の器具をよくいじっているんですけど、この前なんかフライパン振り回してたりとか(笑)。よく突っ込んでます。やついさんはアドリブでボケてくるし、有村さんにも天然でボケられて、もう大変です(笑)。