ホワイトデーは手作りでお返しをしていました!
――調理場でのシーンは、磯村さんも実際に料理をされているんですか?
磯村 そうなんです。皆さん吹き替えなしで収録しています。クランクイン前の3ヵ月、プロの料理の先生にみっちりついて練習しました。道具の使い方、切り方などプロとしての見せ方を教わりました。
――それにしても慣れてる感じがするのですが、料理は普段からされるんですか?
磯村 よく家で作りますよ。小さい頃から母の料理を手伝うのが好きだったんです。ホワイトデーには手作りでお返しをしていました。凝ったものも作りますよ。餃子とかコンフィとか(笑)。上京後に居酒屋やカフェでアルバイトをしていたこともあって、まさに「すずふり亭」での料理長と先輩コックとの三角関係をそこで経験していました。カフェの料理長がフランス料理のシェフだったのですが、フランス料理の本を見せてくださって、こういうのを作ってみたいなと考えたこともありました。役者もやりつつ、料理の世界に足を踏み入れたいと憧れていた時期もありましたね。
小さい頃から“目立ちたがり屋”で……
――役者を目指されたのはいつ頃からなんですか?
磯村 小学生くらいからなんとなく芸能界に憧れていました。なんていうか、目立ちたがり屋だったんですよ。本格的に意識したのは高校生の時で、芝居をしたくて地元の劇団に連絡して入りました。
――役者を目指して上京されたんですか?
磯村 高校までは静岡県の沼津市にいて、大学進学のために上京しました。もっと外の世界を見たいと思い、2年生で大学を辞めて、小劇場の舞台を中心に転々と劇団をまわりました。下北沢とかよく行きました。なかでも「地下空港」という劇団に影響を受けたんです。そこの演出家の方から色々なことを学んで、芝居に対する思いも強くなりました。