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「朝日」はもとより「読売」までもが「乱暴」と指摘した

 今回、この法案が成立したときに使われた「中間報告」という手法の評価はどうだろう。

《「共謀罪」法が成立した。委員会での審議・採決を飛ばして本会議でいきなり決着させるという、国会の歴史に重大な汚点を残しての制定である》と社説の冒頭に書いたのは「朝日」(6月16日)。これは3塁側からの声としては予想できる内容だ。

 では1塁側の「読売」は「中間報告」についてどう書いていたか。

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《与党が、参院法務委員会での採決を省略し、審議経過などに関する委員長の「中間報告」で済ませたのは、乱暴な対応だった。》(6月16日・社説)

 あ、やっぱり1塁側から見てもあれは乱暴だったのだ。

 それだけではない。

「都議選前 駆け込み決着」という4面の記事には「運営『乱暴』与党も戸惑い」とハッキリと小見出しに書いている。

 となると、都議選対策のために強引に閉じた感のある国会だが、与党のあの対応はむしろ都議選の争点になる?

 ケンカ上手な都知事がさっそく本日の告示後からこのネタを使いそうな気がします。

小池都知事に向かい風 ©石川啓次/文藝春秋