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 この結果を踏まえると、抵抗力を高めて風邪を引きにくくするには、次のようなことが大切だと言えるでしょう。

1.太り過ぎ、やせ過ぎにならないようにする。
2.よく寝て睡眠不足にならないようにする。
3.お酒を飲み過ぎないようにする。
4.適度に運動する。
5.バランスのいい食事で栄養が偏らないようにする。
​6.1日3回規則正しく食べる。

 睡眠不足が風邪の罹患リスクを上げるという結果は、海外の研究でも報告されています。また、体を冷やすと風邪を引きやすいとか、ストレスが強いと免疫力が低下するという研究もあります。なお、適度な運動は風邪の予防になりますが、逆にマラソンのような激しい運動は風邪の罹患リスクを上げるという研究がありますので、注意が必要です。

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マスクをして横浜中華街をパトロールする警察官たち ©AFLO

 さらに、喫煙が呼吸器疾患をはじめ、心筋梗塞や脳卒中、がんなど、さまざまな病気のリスクを上げるのは言うまでもありません。ですから、新型コロナウイルスだけでなく風邪やインフルエンザ、その他の病気を予防するためにも、喫煙者はこれを機会に禁煙にトライしてみてはいかがでしょうか。

風邪やインフルエンザにもかかりにくくなる!

 こうした心がけをしても、新型コロナウイルスを完全に防ぐのは困難でしょう。ですが、ウイルスに対する抵抗力があれば、感染しても発症しないか、軽症ですむかもしれません。それに、風邪やインフルエンザにもかかりにくくなるはずなので、日常生活に気を付けて健康や体調を維持するよう心がけることは、悪いことではないはずです。

 糖尿病や呼吸器疾患、腎疾患、心疾患、免疫不全など持病のある人や、高齢者、乳幼児など感染症に罹患するリスクの高い人はなおさら、体調の維持に気を付けなければいけません。みなさんもぜひ、太り過ぎややせ過ぎ、睡眠不足、深酒、運動不足、偏った食事、不規則な食事、冷え、ストレスなどに注意して、新型コロナウイルスに負けないよう、抵抗力をつけておきましょう。