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「首相は加計問題について追及されることを嫌がっている」

竹下亘 自民党 国対委員長
「安倍晋三首相は加計問題について追及されることを嫌がっている」

共同通信 6月27日

竹下亘 自民党国対委員長 ©共同通信社

 27日、民進党の山井和則国対委員長が、加計学園問題を解明するため、臨時国会と衆院予算委員会などの閉会中審査を早急に開催するよう要求した。しかし、自民党の竹下亘国対委員長はそれを拒否。その理由に再び日本中が仰天した。加計学園について野党から追及されるから臨時国会を開くのを安倍首相が嫌がっているというのだ。

 首相は小学生か! 小学生だって嫌でも学校に行くぞ! と嵐のようなツッコミが巻き起こったのは言うまでもない。

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 なお、臨時国会は衆参いずれかの議院の総議員4分の1以上の要求があれば、内閣は召集を決定しなければならないと憲法53条で定められているが、召集期限の定めがないため、こうした「拒否」が可能になる。菅官房長官も29日の記者会見で「政府は召集義務を負うが、憲法上期日の規定はない」と語っている(時事通信 6月29日)。繰り返すが、「真摯に説明責任を果たしていく」と安倍首相自身が記者会見で発言してから、まだ10日ほどしか経っていない。

麻生太郎 副総理兼財務相
「学歴だけ見たら一点の非もつけようのないほど立派だったけど。あれ女性ですよ女性」

共同通信 6月25日

麻生副総理と安倍首相 ©石川啓次/文藝春秋

 シンプルかつストレートな麻生氏らしい暴言。24日、新潟県新発田市で開かれた自民党麻生派議員の会合で、秘書への暴言・暴行問題で離党届を提出した豊田真由子衆院議員について、このように述べた。女だから何だというのだろう?

 東北学院大学の小宮友根准教授(ジェンダー論)はツイッターで「一点の曇りもないほど立派な性差別」と批判(6月25日)。国際政治学者の三浦瑠麗氏は「自民党が変な候補者を選んでおいて、やっぱり変だったことが明らかになったときに、女性一般の問題にするのは勘弁してほしい」「自民党にそろそろカウンセリング室が必要なのではないか」と大変もっともな感想とともに辛辣な批判を加えている(ツイッターより 6月25日)。

 また、麻生氏は豊田氏を含めて不祥事が続出する自民党の衆院当選2回生、通称“魔の2回生”について「119人もの新人が通りましたから、こりゃいろいろいるんです」と開き直りにも見える発言を行った。たしかにいろいろいるかもしれないが、秘書に暴行を加えたり、問題を起こして途中で職務を投げ出す人物ばかりでいいわけないだろう。『週刊新潮』(7月6日号)は「家で1匹『虫』を見つけたら、100匹はいると思ったほうがいい」と“魔の2回生”議員たちを「ゴキブリ」に例えていた。それはちょっと言いすぎだと思うが……。

 それにしても、わずか1週間前の副総理のド失言が、稲田防衛相の超ド級の失言にかき消されていっている気がしてならない。愛媛新聞ONLINEのコラム「地軸」(6月30日)では「どれも問題なのに多すぎてかすみ、うやむやにされていくという不条理」と嘆かれている。まさに爆弾を破裂させて爆風で火を消す爆風消火政権だ。

安倍昭恵 首相夫人
「森友もほぼほぼ終わりね。それより加計さん、かわいそうねー」

『FRIDAY』 7月7日号

安倍昭恵夫人 ©getty

 6月18日、港区の超高級フレンチレストランで開かれた安倍晋三首相の母・洋子さんの誕生会での安倍昭恵首相夫人の能天気すぎる発言。まだ何にも終わってないですよ、とお伝えしておきたい。