昨年も大好評だった「We love ウィーラー!」
このコラムが皆さんに読まれる頃には現状は変わっていると思うが、マイナス0.5ゲーム差でイーグルスが首位キープという珍現象が起きた。7月2日のホークス戦を落とした事で、てっきり首位陥落なのだと思っていたのだが、ゲーム差は追いかける立場になったものの、順位は勝率で決まるものなので、勝率で上回るイーグルスが首位なのだ(ホークスは6割5分4厘、イーグルスは6割6分7厘)。
ホークスとの白熱の首位攻防戦は、1勝2敗と負け越したものの終盤の粘り強さは去年までのイーグルスではないというある種の恐怖感をしっかりと植え付ける事が出来たように思う。2戦目の8回にサファテを投入し回またぎさせたのが答えではないだろうか。今月あと5つあるホークス戦が楽しみでならない。
さて、そのホークス戦も楽しみなのだが、今月それ以上に楽しみでならないのが、9日のライオンズ戦だ!
えっ、どういうことかって? そう、この日はイーグルスの人気者ウィーラー選手をみんなで応援しようの日。「We love ウィーラー!」が開催される日なのです!
昨年も大好評だったこのイベントを今シーズンはさらにパワーアップさせたようで、なんとウィーラー選手が以前から似ていると話題のハクション大魔王とのコラボが実現! 球団公式サイトではTシャツ発売以外のグッズ、グルメ情報については未発表だが(7月8日現在は発表されている)、いろんな企画盛りだくさんの匂いはプンプンする。
個人的にはハクション大魔王の大好物「フライドハンバーグ」とウィーラー選手の大好物「チキンウィング」のセットなんか売店で販売してほしいし、ビールは壺で飲みたい。あとウィーラーお面なんかがあればもちろんみんなでInstagramでしょう。あぁ夢広がる。
ウィーラーの人気は思いやりの心にあり
こんなにもファンの心を躍らせてくれるウィーラー選手の人気の秘密はあの顔面のインパクトや素晴らしいバッティングだけではない、楽天ファンなら皆が知っている彼の思いやりの心だろう。自分が打てない時でも自分以外の選手の活躍を自分の事のように喜ぶ。その姿はまるで野球を始めたばかりの小学生のようにも見える。
一年前の7月9日のホークス戦、岡島豪郎選手のライトポール際の一発が、ファールと判定されてしまった。ウィーラー選手は本人以上に「巻いてるだろぉ」と言わんばかりに手をグルグルまわした。そして改めて打ち直すと今度は正真正銘のホームラン! すると「ホラ見たことか!」と言わんばかりのおおはしゃぎ。とにかく岡島選手以上に感情をぶちまけていたのをよく覚えている。
こんな事もあった。僕が関西の番組でウィーラー選手のTシャツをきてロケをやってると聞きつけると、仙台に仕事で行った際、わざわざ楽屋まで来てくれウィーラーsizeのTシャツにサインを入れてくれた。もしかしたらチーム1のDパワー(誰かのために何かしてあげたいと思った時に発揮される東北特有のパワー「誰かのため」の頭文字をとってD)の持ち主はウィーラー選手なのかもしれない。
これまでメジャーでのバリバリの経歴をひっさげ日本に来るも活躍することなく早々に帰国していった外国人選手は数知れずいる。単に実力不足もあるだろうが、日本野球を甘くみていたり、言葉の壁、食生活、人間関係、結局は日本になじめなかった事も大きな要因だろう。